障害者合同就職説明会に参加して

10月29日、障害者合同就職面接会に参加させてもらいました。

30日には新卒高校生向けの合同就職面接会があったのですが、

こちらは障害者向けの面接会でした。

この面接会は、高校生だけではなく、一般の人も参加するので、

会場は多くの参加者で混み合っていました。

新卒の、それでなくても新しい環境に不慣れな高校生には厳しい状況でしたね。

 

現在の「障害者雇用促進法」

いわゆる「障害者枠」の就職できる事業所の条件は

従業員数45.5人以上の事業所です。

これは遵守しなければならない法令なので

「これで就職に明るい未来が!」と思いたいところですが…

 

ここに食い込もうとする時は必ず面接で適性を観察されます。

コミュニケーションがうまくいかないと厳しいのが現実です。

お給料は月額10万を超す事業所もあれば、

時給800円(福島の最低賃金のところもありました。)のところもあります。

 

就職する方は、もちろん自立するためにも高額を望みますが、

事業所にとって一番大事なのは

就職希望者のスキルがどこにあるか見極めることです。

自分意思で働きたいのか、から

9時から17時まで、フルで働くことが可能なのか。

 

なので面接で意思表示ができ、事業所の希望の人材であれば

インターンを開始します。

最初は1日2時間くらいから、それを少しずつ時間増やしたり、日数増やしたり…

その中で持続力が保てなかったり、不都合があれば終わりです。

違う職を探すことになります。

考えてみれば、就職はどこも同じ。

「企業もボランティアじゃないので」

某会社の方から出た言葉です。

 

ここには高校生から社会人というステップが

健常の学生にもステップが高い、以上の大きなハードルがあるのです。

自分ができるスキルを、

事業所のどういう場所で生かすかということでなく

事業所の考える部署でいかに働くことができるのか、

それが最初の試練になるんですね。

 

もちろん継続すれば、スキルが役立つことは間違いないことです。

自立のための道が、そろりと動き出した感じです。